松竹ショウビズスタジオ株式会社様は、音響業務、劇場管理、スタジオ録音、音楽制作、音源編集など多岐にわたる音の仕事に携わっています。松竹のグループ会社の一翼として、歌舞伎座をはじめ新橋演舞場、関西の南座、大阪松竹座、新歌舞伎座など数多くの舞台の音響業務を担っており、文化の継承に貢献されています。
このたび劇場内のオーケストラピットで使用される指揮者とプレイヤー用のパーソナルモニターとして、KLANG:technologiesの「vokal」と「kontroller」が納入されました。vokalは、イマーシブ・インイヤーモニタリングを高性能なレベルで実現するミキシングプロセッサーです。各プレイヤーの手元にあるkontrollerは、明快な操作感で個々人の好みに合わせた設定が可能、かつ96kHzの高音質なイマーシブ・サウンドを提供します。

▲ オーケストラピット内、各プレーヤーにセットされたKLANG:technologies「kontroller」
Strings、Brass、WoodWind、Perc.、Gtr、など合計22 台が使用されている。
現場を取りまとめているサウンドエンジニアの後上 裕一さんにお話をうかがいました。
「KLANGのこのシステムは、セッティングが素早くできる点がとても良いです。本番現場に持っていく前にプリセッティングさえしておけば、現場では仕込みの時と同様に接続するだけです。これまでのキューシステムと比較しても遜色ないですし、DANTE伝送でなおかつPoE給電でkontrollerを駆動できるのも良い点の一つです。kontrollerについても、プレイヤーは混乱するようなこともなく操作できているようですね。チャンネル設定についても、現地で『app(リモートコントロール・アプリケーションソフトウェア:ダウンロードフリー)』からすぐに対応できるので、ユーザーライクでいいですね。」と、コメントをいただきました。

▲ 楽器によってはkontrollerから片耳イヤホンで使用

▲ ラックに収まったvokal
機材 | ブランド名 | 製品名 |
イマーシブ・インイヤーモニター・ミキシングプロセッサー | KLANG:technologies | vokal |
パーソナルモニター用ハードウェア・コントローラー | KLANG:technologies | kontroller |